
「猫のひげ」にようこそ! ありがとうございます。
みなさんは、朝ドラ「あんぱん」をご覧になっていますか。 「それいけ!アンパンマン」のテレビ番組、子どもが小さいとき一緒に夢中で見ていました。今日は「あんぱん」ではなく、「メロンパン」のお話を。
メロンパンといえば、ビスケット生地に覆われた丸いパン。表面にメロンみたいな格子状の模様が入っています。
私が子どもの頃、このパンは「サンライズ」と呼んでいました。
「メロンパン」はラグビーボール型で白あんが入っていました。
私はどちらも大好きで、子どものころは朝、焼きたてをパン屋さんに買いに行き、牛乳と一緒にいただきました。
メロンの味はしないけど、美味しいからまあいいや、なんてね。
京都は、パン屋さん激戦区のまちだといわれています。
最近は、ラグビーボール型のメロンパンを見る機会が減り、サンライズを「メロンパン」として売る店がほとんど。
私は昭和の人間なので、たまに白あんが入ったメロンパンが食べたくなります。
そんなとき、いそいそと大正製パン所に出かけます。
大正製パン所は、大正8年創業のパン屋さんです。
京のメロンパン、サンライス(サンライズのこと)、ジャムパン、クリームパン、カレーパンなどレトロなパンが多く、どれも味わい深いです。
京のメロンパンは220円、サンライスは180円。
京のメロンパンをほおばると、白あんのやさしい甘さに幸せな気分になります。
この幸せ感は、本物のメロンを食べたときにも負けません。
サンライズは名前から、日の出をイメージしたパンだと思われます。
そういえば、中学3年生のとき、中村雅俊さんの「心の色」という歌が流行しました。
ある日、「のぼるサンライズ」と口ずさんでいたラグビー部の同級生が「はあ、サンライズ食いてえ」とつぶやきました。
なぜ、そんな細かいことを覚えているのか。
それは、歌を聞いた私も「サンライズ食べたい」と内心思っていたからです。
お弁当を食べたばかりなのに、サンライズが食べたくなる、中学生の食欲のおそろしさよ。彼には、グラウンドを転がるラグビーボールも、白あん入りのメロンパンに見えていたに違いありません。
もうすぐ食欲の秋ですね。
今日が、みなさまにとって幸せな日でありますように。